死化粧の方法

遺体を清めたら「死化粧」をします。
最近は”エンジェルメイク“ともいうようです。
髪をととのえ、男性はひげをそり、女性は薄化粧をします。
爪が伸びているようなら切りそろえ、頬がこけていれば口の中に綿(含み綿という)を入れます。
いそう遺髪や遺爪を望むときは、この際に切っておきます。
ただし死者に刃物をあてることを嫌ったり、死化粧そのものを行わない地方もあるので、その場合はその土地の風習にしたがうようにしましょう。
病院で亡くなった場合は、看護師が湯潅と死化粧を施し、その後、霊安室に運ばれ安置されます。

男性の場合

髪をととのえひげをそり、顔色が悪い場合は男性でもファンデーションを塗るなどします。
刃物を使用する際は慎重に取り扱うようにしましょう。

女性の場合

生前の面影も考え故人か愛用していたメイク道具を使って薄化粧をしてあげるとよいでしょう。

死装束の着せ方

納棺にさきだって、故人に着せる旅立ちの衣装が「死装束」です。
白いさらしの経雌子、手甲、脚紳、三角布、頭陀袋で1セットになっています。
本来、巡礼の衣装である経雌子を着ることで、死後は西方浄土に巡礼に旅立つという発想があります。
経雌子は左前に合わせ、手足には手甲、脚紳をつけます。
たびをはかせるときは”こはぜ”を取り、わらじをはかせます。
頭には白い三角布、首から六文銭を入れた頭陀袋をかじゅずけ、最後に手に数珠を持たせます。
最近では、経雌子ではなく故人が生前愛用していた洋服や着物を着せたりと、装いはさまざまです。

遺体を安置する

納棺までの間、遺体は頭を北一足を南に向けて布団に寝かせて安置します。
間取りの都合などで北枕にできないときは量極楽浄土かあるとされる西枕にするか、仏嬉一に頭を向ける方向に安置します。
敷布団、掛け毛布は薄いものを1枚ずつ。
シーツは新しい白いものを用意し、掛け毛布は上下を逆にします。
枕はなくてもかまいません。
故人の手を胸元で組ませ、数珠は手にかけるか手のそばに置き、顔には白布をかけます。
枕元や胸元に魔よけの「守り刀」を置き、刃先は足のほうに向けます。
なお、浄土真宗では守り刀を供えるしきたりはありません。

なぜ北枕にするのか

仏教を開祖した釈尊が入滅、すなわち亡くなったときに、北に頭を、顔を西に向けた姿であったとする故事に由来しています。
この”頭北面西”のお話は古くから伝わっており、法然上人の伝記にも、「頭北面西にしてねぶるがごとくにしておわり給いにけり」と記されています。

枕飾りをする

神棚封じをする

昔ながらの家では、仏壇と神棚がいっしょにある場合があります。
神道では、「死」を横れとしていますので、神棚のご神体に稜れが及ばないように、扉を閉じて外から白紙を貼って封じます。

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遺体を安置したら、枕元にさまざまな供物を捧げる仮の祭壇をつくります。
これを「枕飾り」といいます。

枕かざり
一般的に仏式の場合では、白木もしくは白い布をかけた台を準備し、みつぐそく「三具足」とよばれる香炉、燭台、花立ての3点を置きます。
香炉には線香を1本、燭台にはろうそくを1本ともし、夜通し火を絶やさないようにします。
花立てには橋を1枝供えます。
橋は仏に供える枝として昔から用いられてきたものですが、ない場合は菊、白百合、水仙などの花でもかまいません。
りんそのほかに仏壇の鈴、湯飲み茶碗かコップに入れた水、枕飯、枕だんごを6個飾ります。
枕飯は一膳飯ともよばれ、故人が生前使っていたお茶碗にご飯をてんこ盛りにし、真ん中に故人が使っていた箸を真っ直ぐに立てます。
枕だんごは上新粉を水で練ってつくりますが、地域によって必要な数が変わる場合があります。
また、浄土真宗では鈴、水、枕飯は飾らないのが一般的です。
枕飾りは仏式と神式、また宗派や地域によっても差があるので、近親者や葬儀社、僧侶などへ事前に相談して決めるようにしましょう。
最近では、枕飾りの小机や三具足などは葬儀のセット料金に含まれていることが多く、すべて葬儀社が用意してくれるので、こちらでそろえる必要はありません。
事前に確認をし、もし用意に時間がかかるときなどは仏壇の三具足を利用するなど、ある物で対応しま11)し《、『ノOさかびょうぶまた、枕元に逆さ扉風を立てるしきたりもありますが、最近では省略されることがほとんどです。

枕勤めを行う

枕飾りをしたら蔦僧侶を呼び、お経をあげてもらいましょう。
このお土すきら雪ごよう経は「枕経」とよび、それを読むことを「枕勤め」と言います。%e6%9e%95%e7%b5%8c

亡くなった場合最初に行われる仏事です。
この枕勤めが終わった後に戒名をつけますので、この段階ではお経は戒名でなく生前の名前で行います。
なお、地域の風習や宗派によっては枕経をしない場合もあります。
僧侶が枕勤めを行っている間、遺族や近親者はうしろに控え、いっしょに故人の冥福を祈ります。
この際、まだ喪服を着る必要はなく平服でかまいませんが、なるべく地味なものに着替え、結婚指輪以外のアクセサリーははずします。

最近の風潮

本来、枕経は亡くなった直後に行うものですが、最近は亡くなる場所が自宅ではなく病院などの場合がほとんどですので、自宅へ遺体を搬送してから行うのが一般的となっています。
さらに、菩提寺が決まっているなど、すぐにでも僧侶を呼ぶことができる環境がととのっている家が少なくなってきたので、枕経は納棺や通夜の直前に行ったり、通夜の読経を枕経としてあわせてすまし、省略したりする場合が増えています。

 

神式の枕飾りと枕直し

神式の場合も仏式と同様に、亡くなった後に死に水、遺体の清め、死化粧を行います。
また、遺体も仏式と同じように、北枕に寝かせます。
枕飾りは、枕元に逆さ扉風を立て、あん遺体の前には「案」とよばれる八本の脚で支えられた白木の台を置き、その上に供物をお供えします。
案のとうみようさんぼう上には一対の灯明を立て、三方を置みきじょうせんき、お神酒、常鱗(日常の食事。
故人が好んだもの)、もしくは水、塩、洗米の3種を供えます。
香はたかずさかきに、榊の枝葉を供えます。
守り刀は枕元にそえるか、盆にのせて刃を遺体に向けないように案の上に置きます。

枕直しの儀を行う

枕飾りをしたら親族や近親者が故人を囲んで安らかな眠りを祈ります。
これを「枕直しの儀」とよび、亡くなってから最初に行なう儀式です。
神官を呼ばずに行うのが一般的になっています。